広島に帰った
久しぶりに故郷の広島に帰省した。
コロナの影響でどうしようかな、と思っていたが、逆にその影響で飛行機は空いているし、成田第三ターミナルだから大丈夫だろうと行くことにした。
いつもだと前日の夜に成田近くのホテルに宿泊し、そこの駐車場に車を停めると割安なので、いつもそうするんだが、妻がホテルはコロナが怖い、ということで道の駅にて車中泊。結局成田空港内の駐車場に駐車。2泊3日で4200円だったのでまぁいいかと。
第三ターミナルは朝8時くらいで結構人がいるなぁ。以前沖縄に行った時よりは少ないきがするけど、マスクしていない人もいっぱいいる。
1時間半のフライトで広島空港に到着し、予約しておいたレンタカーにて実家へ。約2時間の道のり。
前回帰省したのは約2年前だけど、その時は10年ぶりくらいだったので結構感動したけど、今回はあまり感動しなかったなぁ。
とりあえずお土産の饅頭を両親に渡し、用意してくれていたモダン焼きなるお好み焼きのようなものを少し食べ、近くの温泉に行き昨夜車中泊からの疲れを流しに。
実家に戻り、ビールをちびちび飲んでいると妹が帰ってきた。妹は二人いるのだが下のほうの妹だ。娘と息子を連れてきた。娘は高校2年生、春休み中で暇らしい。息子は21歳で仕事終わりか?
そうこうしているうちに上の妹も娘をつれて現る。こちらは高3らしいが、妹同士の娘は仲が良いらしい。ずっと二人でこそこそやっている。
夜は両親の買ってきてくれた寿司をつまみながらみんなで食事。久しぶりによく飲んだ。飲みすぎた。翌日腰と背中がだるく、これは気を付けないと、と思った。
翌日は、子供のころ遊んでいた近所を散歩してみたり、墓参りしてみたり。
子供のころは大きな家だなぁと思っていたが、大人になって戻ってみるとずいぶん狭いような気がする。道路も狭い、場所から場所への距離も短く感じる。これが歳をとるということなのかなぁ。
あっという間に滞在の3日間は過ぎ、妹たちは自分たちの生活場所に戻り、自分たちもそろそろ帰らなきゃと。また両親二人きりにしてしまうと思うと寂しい思いにかられる。ここで生まれて育った大好きな場所なのに、自分は何を求めてここを出ていったのだろうか、思い出せないでいる。
隣近所はもう人は住んでいないとのこと。自分が子供の頃、隣は商店で地元の顔のような人。ちょっと離れた家は酪農で家族もいっぱいいたのに、今は息子ひとり暮らしで酪農も廃業し、田んぼ近くの大きな農家に売却したらしい。
近くの酒屋、その向かい、その隣の家も、もう誰も住んでいないらしい。
子供の頃はここが世界の全てだった自分の故郷が30年で過疎化が進み、自分の通った小学校も今年度で廃校となるらしい。
死ぬときは故郷の家で死にたい、と思うことが今はよくある。
本当に野山を駆け回って遊んだ子供時代。
何にも持っていなかったけど楽しかった。
両親もいつまで元気でいられるか。
自分もいい歳で自分の健康や子供のことなど心配は尽きない。